――間に合わなかった。多くの命が失われ、価値あるものが多く損なわれた。
そのことを嘆く人すら最後には残らなかった。
抗原劇場(アレルゲンシアター)『雨降らす巫女の定置網漁』を、2023年12月22日(金)~24日(日)に、三鷹SCOOLにて開催いたします。第11回せんがわ劇場演劇コンクール ファイナリスト選出作品をリクリエーションし、再演いたします。
作・演出
山田カイル
出演
甘井飴子、大谷莉々(以上、抗原劇場)、キヨスヨネスク(humunus)、新上貴美(演劇集団円)
あらすじ
文明が滅んだと思しき世界。天変地異を生き残った一人の女や、何千年も生きてきたらしき亀など、視点の異なる4者のモノローグを通して、人類の絶滅と、その後の様子が語られる。
「絶滅しないうちに」
この戯曲を書き始めた2020年当時の僕は、怒りに満ちていました。明らかに解決策の見えている問題が何も改善されない社会の機能不全に対して、常に激昂していました。このままでは本当に世界が滅んでしまう。その怒りと、パンデミック下で少しでも稽古がしやすくなるようにモノローグだけの作品にしようという構成のアイデアと、その2つだけで書き上げたのが『雨降らす巫女の定置網漁』でした。
それから数年が経ち、相変わらず機能不全の社会のなかで、人類は何となく絶滅を免れ続けています。絶滅しないうちに、この戯曲を書き直して上演したいと思いました。世の中には、本来正されなければならない構造的な問題がたくさんあります。そのことに対する怒りが消えたわけではありません。しかし、本気でこの社会の衰退や人類の滅亡を食い止めないなら、そういう問題が正されないなかでも絶望せずに生きていく方法を、我々は考えなければならないのではないか。そう思うようになりました。怒りの先にどのような救いがあり得るのかを考えるためのリクリエーションです。
山田カイル
スケジュール
2023年12月22日(金)~12月24日(日)
22日 19時
23日 13時/19時
24日 15時
*受付開始・開場は開演の30分前です
*各回ゲストを招いてアフタートークを実施いたします
場所
SCOOL
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3丁目33-6 三京ユニオンビル 5F
JR中央・総武線 三鷹駅から徒歩10分
チケット(Google Forms(当日清算)/Peatix(事前精算)にて予約受付)
一般 ¥3,500 U25 ¥3,000 (*当日券は500円増)
応援 ¥5,000
*抗原劇場の活動を応援していただけるチケットです。差額分は活動費として大切に使用させていただきます。
[Google Forms(当日清算)]
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfY6SQHHShCEjDh0EZGJ5hXWEMC075_68UC7SX4X5L8zzxTmA/viewform
[Peatix(事前精算)]
https://allergen-theatre202312.peatix.com
スタッフ
音響:山田カイル
制作:石塚晴日(ぺぺぺの会)、塗塀一海(抗原劇場)
デザイン:岸本昌也
主催:抗原劇場
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
協力:演劇集団円、humunus、ぺぺぺの会、終のすみか
お問い合わせ:allergen.theatre@gmail.com(制作 石塚)
Web:https://allergen-theatre.com/
X:@theatreallergen
Instagram:@allergen.theatre
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